本日11月16日は『国際寛容デー』。異文化や人種間の相互理解を深め人に対し寛容になりましょう、という主旨で制定されたそう。でも結局人間って視野が狭いから、つい自分を基準にばかり考えてしまいますよね。実は私、今日のこのアーティストについては、何の違和感もなくただただ綺麗な女性だなあと思ってました、今の今まで。そして元・男性という情報を知ってもその感想は変わりませんでした。本当に、美しい。というわけで本日ご紹介するのは、キング・プリンセスの『1950』です!
キング・プリンセスことミカエラ・ムラニー・ストラウスは米ニューヨーク州ブルックリン出身のシンガーソングライター。まずミュージックビデオをご覧ください。ほぼ化粧っ気ないのにめちゃくちゃ透明感溢れる美人でしょ? 切ないラヴソングの流れる中、戯れる美しい女2人。報われない恋なのかなあ、と思って見てたらミカエラにニセ髭・・・んん? どーいうこと? 調べてみたら彼女は元・男性。子供の頃はゲイだったと語っているインタビューがありました。そして今はクィアという立ち位置で活動し生活しています。つまりは男性で生まれ、ゲイとして美しく女性に変貌し、現在の恋愛対象は女性=レズビアン。歌声ももう絶対、女だよね。いやそんなのどっちでもいい。彼女が美しく、非凡な才能を持つ25歳である事実は変わらない。「男たちにつきまとわれるのはうんざり でもあなたが私を守ろうとするのはすごく好き だって私ただの女だもの」「教えて欲しい 私の神様ってなんでみんなあなたに似てるの で、それのどこが間違ってるの」自身のアイデンティティーと、報われない禁断の恋にただ戸惑ってしまう脆さが見え隠れする、アンニュイな雰囲気漂う名曲です!
驚くべきなのはこの『1950』がデビュー作で、若干19歳の時の楽曲だということ(@_@;)。どんだけの色香よ(笑)。タイトルはまだLGBTなどに理解が乏しかった1950年代の、人目を忍ぶ禁断の恋を意味しています。彼女自身も、昔ほど偏見は少ない現代とは言え幼少の頃から様々な葛藤があったことでしょう。しかしキング・プリンセスというややふざけた名にもかかわらずハリー・スタイルズからオファーが来たり、マーク・ロンソンからプッシュされたり。今やファッショニスタでもある彼女はZ世代のポップ・アイコンとして、性別の壁を越えスター街道ばく進中!Check It Out!
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