『27クラブ』ってご存知ですか? その昔、ロバート・ジョンソンという一人のブルース歌手が米ミシシッピ州のとある十字路で悪魔に出くわし、ギターの才能と引き換えに自身の魂を売り渡しました。恐ろしい程のギターの腕前を身に付けた彼はその後、27歳の若さで急逝してしまいます。それを筆頭に、天才と言われるミュージシャン達が何故か27歳でこの世を去る事例が多い、と皆が気付きはじめます。単なる偶然か?それとも約束どおり魂をもらいに悪魔が忍び寄るのか・・・これが『27クラブ』の因縁です。そして1971年の7月3日、ジム・モリソンにも死神の迎えが来てしまいました。という訳で本日ご紹介するのは、彼が率いる伝説のバンド、ザ・ドアーズの『ライダーズ・オン・ザ・ストーム』です!
ザ・ドアーズは、ジム・モリソンはじめ4人からなるアメリカのロックバンド。中心人物であるジムが亡くなったため実質の活動期間は6年と短いですが、鬱屈した思いを表現した歌詞や重めのリズム、過激過ぎるライブパフォーマンスでコアなファンを獲得、のちにロックの殿堂入りを果たしています。はっきり言って万人受けしないし私も実はこの人達をあまり理解できない。でも一時代を築いたことは確かです。後世のアーティストにも多大な影響を与えた彼ら、やはり悪魔と取引した故、なんでしょうか。この『ライダーズ・オン・ザ・ストーム』はジムが参加している最後のアルバムのラストに収録されています。まるで近づく死の足音が聞こえているかのような、何回聴いても寂寥感しかない曲だなと改めて思います。若干27歳。ジム本人としては、いい一生だったんでしょうか?
『27クラブ』には他にもブライアン・ジョーンズ(ローリング・ストーンズ)、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、カート・コバーン(ニルヴァーナ)、エイミー・ワインハウスなどが名を連ねます。そんなんただの偶然じゃね? 都市伝説の域を出んわ、と一蹴するのもアリですが、世の中には太く短く生きたいって人もいるはず。もし天才たちがそう願い、そこにひょいと悪魔が現れたら・・・? 単なるこじつけとは言い切れないほど、圧倒的な才能の持ち主が揃い過ぎている、とは思いませんか? Check It Out!

ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・ドアーズ~40周年記念ミックス~ [ ドアーズ ]
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