激化する米大統領選!誰がクールでロックな主導者になり得るのか!?『ブルース・スプリングスティーン/ボーン・イン・ザ・U.S.A.(Bruce Springsteen/Born in the U.S.A.)』

今朝のニュース、とても驚きました! 今秋の米大統領選に出馬予定のトランプ氏が集会演説中、狙撃されたとのこと。右耳を銃弾がかすったようで流血も見られましたが、ご本人は聴衆に拳を突き上げ無事をアピール。命に別状は無さそうなのが何よりです。でも本っ当に『哀愁のマンデイ』の時も書きましたが、銃社会になっていくことは本当に怖い。アメリカの人々は憤りを感じないのかな? 大統領候補にしたって、老人VS.変人なんて揶揄されているし、どうしたアメリカ! というわけで本日ご紹介するのは、ブルース・スプリングスティーンの『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』です!

ブルース・スプリングスティーンは米ニュージャージー州出身のロッカー、現在御年74歳。あだ名はボス(新庄監督ではなく)。ボブ・ディランのようなメッセージ性のある歌詞を力強いロックに乗せてガラガラ声(あくまで個人の感想です)で歌う、アメリカを象徴するようなアーティスト。代表曲とかあり過ぎて書き切れないので ❝スーパースター❞ ということだけご理解いただければ(笑)。で、この『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』、1984年に発表された当時から、歌詞の意味が誤解されている節があるんですよね・・・『ダウン・アンダー』の回にも触れましたが、なんか力強いサウンドとシャウトする歌声から「アメリカ is No.1!」の歌と勘違いする人が多いようなのでミュージックビデオは日本語訳付きを置いときます・・・当時共和党の大統領候補だったレーガン氏が選挙活動PRに使用したことからその傾向は広まり、ボスが激怒した、なんてエピソードも。ボス自身は民主党支持者ですしね。本来、歌は聴いた者がどう解釈しようとその人の自由です。でもそれを作った者の意図や背景を知るとまた違った聴こえ方をしてくるのも歌。ベトナム戦争からの元帰還兵が、時代の変化と共に冷遇された史実(映画『ランボー』もそんな内容でしたね)を歌っていますが、私は個人的には、これはアメリカ人の悲哀でもレジスタンスでもなく、最後の一節「 I’m a cool rocking Daddy in the U.S.A.」に集約されているんじゃないかと。クールでロックなアメリカ野郎でいたいんですよ。願いというか、流れてる血としての存在意義を問いたいんですよきっと。

ボスはSNSで「もしトランプ氏が当選したら自分はこの国から出ていく」と宣言してましたけどどうなるんでしょうかね(笑) 。近年では自身の全楽曲をレコード会社に売却したり、ちょっと隠居の準備? 終活?とか思っちゃう(>_<)。私の大好きなレジェンドたちはみんな高齢になってきて寂しい限り。老いは誰にでも来るから仕方のないことだけど。でも音楽は何年、何百年、何千年経っても永遠だよね。かの小林克也氏の言葉を借りれば「無人島に音楽は何も持って行かない。すべてに入ってる」Check It Out! 

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