実を申しますとこの『日日是洋楽!』というサイト、もうすぐ一周年を迎えます・・・信じられません(笑)。何やっても続かん自分が一年もよく・・・自分で自分を褒めてあげたい、ってセリフこういう時に使うんですかね(笑)。その原動力は「洋楽が好き」「洋楽を広めたい」以外にありません。好きなことは続けられるって真理。でね、時々プレイリストやメドレーなど色々企画ものもやってきましたが、ここらでひとつ私・Sionが今までの洋楽人生で気になってたちょいマニアックなこと、うんちくとまでいかないですが洋楽にあまり馴染みのなかった方々に是非知っていただきたいことを取り上げてみようかと。今回のテーマはズバリ【聴き比べ】!そしてその比べていただく原曲はシンディ・ローパーの『タイム・アフター・タイム』です!
シンディ・ローパーについては是非こちらもご覧ください! で、この『タイム・アフター・タイム』という曲、全くの洋楽初心者さんで、知らないという方は絶対に覚えるべき名曲です(断言)。売上や賞レースの話だけなら他にもっとすごい曲ありますよ? だけどこの『タイム・アフター・タイム』はもうね、スタンダード・ナンバーなんですよ。日本でサザンの『いとしのエリー』知らん人いないでしょ? そう、『いとしのエリー』と同じような位置付けなんですこの曲は。デビューがややおちゃらけてて大丈夫かいな?と世間が思っていたところに名バラード発表で実力派と認められ、スタンダード・ナンバーとして後世まで残る。これですよ(*’ω’*)。シンディ・ローパーにとって『タイム・アフター・タイム』がそれにあたります。実際曲がめちゃくちゃいい。だからカバーがうんざりするほどある(笑)。そんな中、おお? これ春夏秋冬それぞれにぴったりじゃない!?というバージョンを私なりにピックアップしてみました!
【春】『ロ―ナン・キーティング/タイム・アフター・タイム(Ronan Keating/Time After Time)』
まずは【春】!今の季節に合うのはロ―ナン・キーティングのカバー。アイルランドのボーイズグループ・ボーイゾーンの一員として活躍後ソロに転向、5枚目となったアルバム『ソングス・フォー・マイ・マザー』からの1曲。ストリングスから始まるアレンジが春の初々しさを感じさせます。間奏のギターソロがちょっと感傷的にさせるので、桜並木を見ながら聴くなんていうのもおススメ。カバー曲って、カバーといいつつ原曲とほぼ同じじゃん!って曲が多い中、原曲とはかなり雰囲気がガラッと変わっていてとても良い。男性ボーカルになると歌詞のニュアンスもやや異なるし。で、関係ないけど男前ですね(笑)。
【夏】『クワイエット・ドライブ/タイム・アフター・タイム(Quietdrive/Time After Time)』
続いては【夏】!こちらはポップ・パンクな音作りで人気のクワイエット・ドライブのカバー。ロック色強めの疾走感を感じさせるアレンジは真夏の海岸通りを車で飛ばす時なんかにジャストフィット! ・・・でもクワイエット・ドライブって、今はあんまり活動してない? ていうかそもそも、まだインディーズなん? だいぶ昔にレコード屋で「期待の新星!美メロで大注目のロック・バンドがデビュー!」みたいなポップに魅せられて彼らのCD買ったのよ。でも何かもうひと押し、もうひとクセ足りないというか私にはあまり響かなくてそれきり・・・で10年くらい経って偶然このカバーを知って、音作りもしっかりしてるし何て成長したんだ!と感じました。ま、原曲の力が大きいってのはあるんですが(笑)。でもまだインディーズのままみたいで、センスあるのに何かもったいないバンドですほんとに。

【中古】WHEN ALL THAT’S LEFT IS YOU[輸入盤] / Quietdrive(帯無し)
【秋】『エヴリシング・バット・ザ・ガール/タイム・アフター・タイム(Everything But the Girl/Time After Time)』
大前提として思うに、シンディの歌う原曲は、分類すれば季節は【秋】が一番似合ってる。その大前提をふまえて、このエヴリシング・バット・ザ・ガールのバージョンは、原曲より一層秋っぽく、都会的で寂しい雰囲気があるかな。イギリスの男女2人組バンドである彼らはネオ・アコースティックとも呼ばれる洗練されたポップスを生み出してきました。ボーカルのトレイシーの声色がもうすでに都会的。失恋とかして一人部屋の中でこれ聴いてお酒とか飲んでたら涙出て来るだろうな~(笑)。もともと失恋ソングなので、原曲よりも失恋感マシマシ、ってとこですかね。私生活では夫婦である2人は近年また活動を再開した様子。クールなサウンド作りは今も健在のようです!

【中古】 Everything But The Girl エブリシングバットザガール / Acoustic 輸入盤 / Everything But The Girl / Atlantic / Wea [CD]【ネコポス発送】
【冬】『カサンドラ・ウィルソン/タイム・アフター・タイム(Cassandra Wilson/Time After Time)』
そして【冬】。これはもうダントツでグラミー受賞のジャズシンガー、カサンドラ・ウィルソンで決まりでしょう。このカバーバージョンは映画『ブラウン・シュガー』のサウンドトラックとして録音されました。観てないので断言できませんが内容が幼馴染同士のラブストーリーということで、きっとロマンチックなシーンで使われたのではないかな。初め聴いた時はんん? カサンドラって名前だけど男の人? って思ったくらい低音のシブい、ブルージィなハスキーボイス。そしてギターのゆっくりしたテンポが、真冬の暖炉なんかをイメージさせます。ヘッドフォンでじっくり聴きたい1曲。

輸入盤 O.S.T. / BROWN SUGAR [CD]
そして最後に、これほどのカバーを生み出す影響力を改めて感じてください。シンディの原曲を。

グレイテスト・ヒッツ [ シンディ・ローパー ]
いつだったかマツコ・デラックスさんが幼少期から洋楽派で、一番好きな曲として『タイム・アフター・タイム』を挙げようと思ったらその時のゲストの誰かと被ったので別の曲にした、みたいな番組があったような気が。さすがマツコさん目(耳?)の付け所が違う! 洋楽初心者の方は是非この原曲をまず聴き込んで欲しい。すると季節に合う他の4曲がより楽しめると思います。ホントは他にもまだまだカバーいっぱいあるんですよ? ウィリー・ネルソンやポール・アンカ、エリック・マーティンにエヴァ・キャシディ、アンクル・クラッカー・・・etc. 紹介しきれません! なので独断で最も春夏秋冬に合うと思われる4曲を厳選してみました。是非聴き比べてみてください ♪
いかがでしたか? もうすぐ一周年の集大成としてちょっと力入れてみました(笑)。私は他の方々のように、洋楽の時代背景やアーティスト情報やうんちくなどにあまり興味がなく詳しくもないです。でもドライブに出かけて気分にぴったりの洋楽を流すと自分の日常がプロモーションビデオみたいになる、という体験だけはかなりしていると思います(笑)。そして広く浅くヒットチャート辺りを40年以上聴き続けているかな。だから誰にでも取り入れやすい曲をシチュエーション別に紹介する。このサイトに特色というものがあるとするならそこですかね。 これからもちょっとマニアックな企画も取り入れつつ洋楽を広めていきますので、よければご覧くださいね! Check It Out!
コメント