私・Sionは洋楽ファンのくせに英語はさほど分かってない、という問題児でありまして(笑)、今は少しマシになりましたが洋楽を聴き始めた小学校高学年の頃は、それこそ歌詞を理解していないので雰囲気で曲のイメージを決めていました。前に書きましたビリー・ジョエルの曲なんかまさにそう。勘違いって恐ろしい。大人になってからもたまにそんなことがあって、この曲も初めサビをちらっと聴いた時、おお何と楽しげな曲!と思ってて、のちにラジオでフルコーラス聴いたら、んん? こんな能天気(失礼!)なアレンジしてるけど、この曲って・・・と軽く衝撃を受けた覚えがあります。というわけで本日ご紹介するのは、インナー・サークルの『ゲームズ・ピープル・プレイ』です!
この曲、実はカバーです。原曲はアメリカのシンガーソングライター、ジョー・サウスが1968年にリリースしたもの。その時の邦題は『孤独の影』・・・。インナー・サークル版しか聴いたことない人は「はぁ?あの ♪ ナナナ~ナナナ~ナナ、だよ? これのどこが孤独?」って思うでしょうね・・・。ジョーの原曲はとても素晴らしいので、こっち聴けば邦題の真意が理解できると思います(動画も貼っときますね!)。歌詞がとても深くて、英語堪能じゃない私が言うのも何なんですが、「人生なんてしょせん意味がない」ってことなのかな、と。
「みんなが今やってるのはゲームさ 毎晩、毎日
やつらの言うことには意味なんて無い ほんとのことをしゃべらないからさ」
「はじめはみんな コンクリートの建物の中で 泣き言を言いつつ暮らし
すぐに花で飾られた黒い霊柩車行きってわけさ」
この曲は映画『ネバーエンディングストーリー・3』の挿入歌としても使われています。どんなシーンで流れたんだか・・・。インナー・サークルのカバーバージョンと原曲では、歌詞も少し異なる部分があります。ジョー・サウスの絞り出すような力のこもったボーカルももちろん心を打ちますが、この曲をこんなあっけらかんと明るいレゲエにアレンジしてしまったインナー・サークルに私は拍手を送りたい!これだけ陽気なサウンドと歌い方だからこそ、余計に歌詞に重みが増してくる気がします。「この曲結婚式で流したいんですが歌詞ってどんな意味ですか」ってYahoo!質問箱に書いてあったの笑ったな~(^_^;)。やっぱり本気で洋楽を堪能するなら、ある程度の英語力は必要なのかも。私も精進します! Check It Out!

イッツ・ダ・スーパー・ベスト!!! [ インナー・サークル ]
原曲のジョー・サウス版はこちら。

イントロスペクト +2 [ ジョー・サウス ]