【大映ドラマの洋楽】⑤春に吹く風のように爽やかに ♪ いつの日も心穏やかに過ごしていたい『オリビア・ニュートン=ジョン/そよ風の誘惑(Olivia Newton – John/Have You Never Been Mellow)』

一週間ぶっ続けでお送りしております【大映ドラマの洋楽】特集! もう5日目ですよ~懐かしさ満載で、ドラマの内容をぽつぽつ思い出してきた!という方もいらっしゃるでしょう。とにかく濃い!アツい!でお馴染みの大映ドラマシリーズ、主題歌もどうしてもちょっとロック調なパワー系の曲が続いておりましたが本日はちょっと趣向が違いますよ~ ♪ 『花嫁衣装は誰が着る』という「ん?」なタイトルのドラマに使用された柔らかな雰囲気のこの曲、オリビア・ニュートン=ジョンの『そよ風の誘惑』です!

キシリトールガム、JR西日本、十六茶、そして電話の待機音・・・誰もが一度はどこかで耳にしたことがあるであろうこの曲、その穏やかな雰囲気でCMなどにひっぱりだこ。歌っているのは妖精のように可憐で美しかったオリビア・ニュートン=ジョン。80年代に大人気だった彼女には他にも『カントリー・ロード』『フィジカル』『ジョーリーン』など多くのヒット曲があります。ドラマでは椎名恵さんが『愛は眠らない』のタイトルで日本語カバーしていて、ドラマにふさわしく男女の愛について歌われていますが、原曲はちょっと異なります。まるで旧知の女友達のように、母と娘のように、忙しく殺伐とした毎日を過ごしている相手をねぎらうように諭してくれる、そんな心に沁みる名曲となっています。「私もあなたみたいにあくせく生きてた 自分の意見を言わずにいられない時も まるで今のあなたと同じだった 心穏やかになったことはないの? 自分の中に安らぎを見出そうとした? お気に入りの歌を聴くだけで幸福を感じたことはない? あなたが他の誰かを励ましたことはないの?」もっとゆったりと生きて欲しいという、異性ではなく、たぶん同性間の思いやりが感じられるとてもいい曲です。なんで邦題が『そよ風の誘惑』なんだろ・・・とは思いますね(^_^;)

ドラマはウェディングデザイナーを目指す主人公が、アイドルの青年と結ばれそうで結ばれない、恋愛の成就と仕事の夢を両方追いかける内容で、まあそうガツガツせんと、って意味では原曲に忠実な日本語詞でもよかったんじゃないかなあ・・・と個人的には思います。惜しくもオリビアは2022年に長い闘病の末、天に召されました。ほんとの妖精に、なったんだなあ。余りに美しい73年間でした。Check It Out!

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