摩天楼がホームグラウンド。生粋のニューヨーカーが望郷の想いを熱く歌い上げる『ビリー・ジョエル/ニューヨークの想い(Billy Joel/New York State of Mind)』

故郷(ふるさと)は遠きにありて思ふもの。室生犀星の有名な詩の一節ですね。実家を離れている時は懐かしさばかり募るが、いざ帰郷するとそう歓迎もされない・・・愛憎入り混じる、それが故郷。犀星はそんな思いで詩を詠んだそうです。実際故郷や実家って、たまに帰るからいいんであって、ずっとそこで生きると思うと閉塞感を感じる人も多いのでは。私・Sionは同じ地域から出たことがないので、むしろ出たくて仕方ないですもんこの歳になって。でも中には、生まれ故郷が一番、やっぱり自分のホームグラウンドはここなんだ、と故郷に並々ならぬ愛着を持っている人も。彼もそんな1人でしょう。そして本日9月8日は「ニューヨークの日」。というわけで本日ご紹介するのは、ビリー・ジョエルの『ニューヨークの想い』です!

私の推しの1人、ビリー・ジョエルについてはこちらもチェックしてみてください! 彼にはニューヨークにまつわる曲がいくつかあって迷いましたが、今回は『ニューヨークの想い』を。1949年ニューヨークのブロンクスに生まれ、故郷への思い入れが強いビリー。1971年のソロデビュー後はロサンゼルスに拠点を移していました。一時は世界で最悪の治安とも言われ、地下鉄の落書きなど負のイメージが先行していた70年代のニューヨーク。それでもビリーにとってはそのピリついた喧騒こそ安住の地、自分の原点であったようです。

「自分が何を必要としているかが分かった だからもう時間を無駄にしたくないんだ

 俺の心はニューヨークと共にある」

「理由なんか別に無いさ 全部捨ててきたからね 俺のマインドはニューヨークなんだよ」

東京にお住まいの方なんかも、こういう心境なんでしょうか。しばし大都会から逃れるように田舎で休日を楽しんでも、帰路に着く頃にはもう人混みとネオンが懐かしいと感じる・・・。その場所で生まれ育った者にしか分からない愛郷の想い。ビリーにとってそれは他ならぬニューヨークでした。ジャジーな雰囲気たっぷりなアレンジで、もちろんお得意のピアノも聴かせてくれますよ。この曲はIT企業大手・NSW株式会社のイメージCMに採用されています。やっぱり世界の最先端と言われる街だからかな? ニューヨークにまつわる曲は他のアーティストも色々歌ってます!『エンパイア・ステート・オブ・マインド』や『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』もぜひチェックしてみてください!嗚呼、いつかは行きたやニューヨーク・・・アナタも出掛けてみては? Check It Out!


ビリー・ザ・ベスト [ ビリー・ジョエル ]
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