悪くないと思える人生を、もう少しだけ。大人の男が知っておくべき名曲『トム・ウェイツ/オール’55(Tom Waits/Ol’ 55)』

本日12月7日は、トム・ウェイツの76回目のバースデイです!生まれた時からずっとこのシブみ持って生きてきたんじゃないかって思うくらい・・・この人ほどの渋み醸してる人って他には高倉健さんぐらいしか思い浮かばん。ほんとにどんな人生を歩んで来たらこうなるんだろ?私の大好きな今回のこの曲も、24歳の時に発表したデビューアルバム収録曲ですよ、信じられる?というわけで本日ご紹介するのは、トム・ウェイツの『オール’55』です!

トム・ウェイツは米カリフォルニア州出身のシンガーソングライター。10代の頃からジャズやブルースに傾倒していた彼が生み出すロックは泥臭くもどこか詩情溢れる名曲ばかり。2011年にはロックの殿堂入りも果たしています(つーか、遅すぎん?)聴けばすぐ分かる独特のしゃがれ声で歌い上げる飄々とした姿に❝ 酔いどれ詩人 ❞なんて異名をとるのも頷ける。これぞ正真正銘「大人の男」をもろに体現したこの『オール’55』は、車を走らせながら自らの人生をふと噛みしめている、そんな情景。

「そして今 陽が昇り始めた 俺は幸運の女神とドライヴさ 高速には何台もの車やトラック

 もう星は消えかかっている 俺はパレードを引き連れて もう少しだけここに居させてほしい

 神よ そんな想いが強くなりつつあるんだ」

ゆっくりと運転しながらそう悪くはなかったと、長い人生の機微に思いを巡らせる。パレードのように連なる後続車や追い越して行くトラックは、今まで出会った人々などにも重なるでしょう。色々あったけどあと少し、まだこの人生を歩いていきたい・・・。これどう考えても私たちアラフィフ世代の人生観でしょうよ、24のハナタレ小僧にどうやってこんな曲が書けたのか? 人生何週目!?・・・『オール’55』とは、55年式の車のこと。古くて、でも愛着のある頼れる相棒ってとこですかね。自分自身もその車のように、老いても着実に前へ進んで行く身でありたいという、若かりし頃のトムの願望なのかも知れません。この曲実は多くのアーティストにカバーされていて、イーグルスのバージョンが一番有名らしいのですが、私は元々トムから入ったので後にイーグルスを聴いてもイマイチだった・・・バックコーラスが明る過ぎて。独りで人生を見つめ直す歌ならば、断然トムのやさぐれ感が圧勝ですよ!Check It Out!


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