ありふれた日常を取り戻す為に。80年代人気バンドが放った起死回生の美メロバラード『デュラン・デュラン/オーディナリー・ワールド(Duran Duran/Ordinary World)』

突然ですが私・Sionが子供の頃、雑誌で文通相手を募るコーナーなんてのがありまして。今じゃ考えられないけどね・・・私は小学生時代から洋楽にハマっていて、音楽の話ができる同年代が欲しかったので、とある少女漫画誌にペンフレンド募集の投稿をしました。何人かが文通希望の手紙をくれましたが、小学生だからか邦楽ファンの子ばかりで、結局誰とも文通始めるには至りませんでした・・・で終わればいいんですが、ここで一通だけすごい上から目線の奴が!「アナタ誰のファン? 私は日本なら〇〇(興味無いんで忘れた)、洋楽ならデュラン・デュラン! 両方のファンなら文通OK、片方だけならちょっと保留、どっちも違うならノーサンキュー!」って書いてあったのよ!アホかこっちは洋楽好きの人と、って限定してるだろーが!〇〇なんか知らんし、悪いが洋楽でもデュラン・デュランはチャラチャラしてて私が一番嫌いなバンドなんだよ!!・・・ってムカついたという、遠い昔の出来事を思い出しました。何の話か(笑)。というわけで(どういうわけだ)本日ご紹介するのは、デュラン・デュランの『オーディナリー・ワールド』です! 前置き長っ(笑)!

そーなんすよ、前にもちらっと書いたかも。私昔からデュラン・デュランが嫌いで(笑)。「顔だけ」「MVだけ」の感じがして、曲も全然ピンと来なかった。みんなキャーキャー何騒いでんだよって呆れてた。じゃあ何でここで紹介を?って言えば、今日10月27日がボーカルのサイモン・ル・ボンの誕生日だって偶然知ったのと、彼らの楽曲で唯一「いいかも」と思えたのがこの曲だったから。なのでこのサイトでのデュラン・デュランのページはここだけになるはず(笑)。デュラン・デュラン80年代に人気絶頂だった、ニュー・ロマンティックを牽引するロック・バンド。メンバー全員が美形揃いで、MVにすごくお金をかけていた印象があります。当時はMTVが流行ってたし、女の子の人気を集めるにはそういうプロモーションの仕方が妥当なんでしょうけど、どうもそれがチャラく見えて。私の好きなティアーズ・フォー・フィアーズなんか、やっつけ仕事みたいなMV(大変失礼)しか作ってもらえてないのに、何なんこの差!?と勝手に憤慨しておりました。もちろんデュラン・デュランは音楽的にも評価されヒット曲も多く、CMにも使われたりしていましたが私には1曲も刺さらなかった。本当に唯一、まあ聴けるなと思ったのが全盛期をとうに過ぎた頃にリリースされたこの『オーディナリー・ワールド』。これも何かのCMで・・・奥菜恵さんが出てたな確か。で、タイトルも誰の歌かも分からんかったので、近所のタワーレコードへ行って店員さんに「奥菜恵のオーディオっぽいCMで、♪ラララ~・・・」と歌ってみせたらちゃんとCD出てきた(笑)恐るべしタワーレコード(笑)。トヨタのCMにも使われたみたいですね。ギターのイントロがとても綺麗で、この曲だけが本当に唯一彼らの中で好きな曲です。

ボーカルのサイモン・ル・ボンがこの曲を書いたきっかけは、街で「あなたは誰?」と言われたことらしいです。1993年じゃもう全盛期終わって「あの人は今」状態だもんね・・・以前の生活はすっかり消え去ったけれど、昨日を嘆いていてもしょうがない、ありふれた日常を探さなくちゃ、生き抜く道をそこに見い出さなくっちゃ・・・という、聴いてると物悲しくなってくる歌詞。栄枯盛衰とでも言いましょうか。でも私はね、イケイケでやってた80年代よりもこの時の少しやさぐれた彼らの方が好ましいです。大人になった、と言ってもいいかな、曲の作りも演奏も。で、最後にどうしても言いたい!人それぞれだって分かってるけど小学生の頃から言いたかった事、今言ってもいいですか? 「・・・で?この中の一体誰がイケメンなん??」Check It Out!


グレイテスト [ デュラン・デュラン ]
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