【雨のプレイリスト】⑥唯一無二!独自の世界観を貫いた圧倒的カリスマを持つ貴公子『プリンス/パープル・レイン(Prince/Purple Rain)』

今週は【雨のプレイリスト】と題して雨にまつわる洋楽を一週間お届けしてきましたが、残すところあと2日となりました! 無類の洋楽ファンな私ですが、実はあんまり好みでない・分からないアーティストも何人かはいます。今日ご紹介するのもそんな理解不能のアーティストのうちに入りますが、でも避けては通れない、それほどのカリスマなんです!というわけでプリンスの『パープル・レイン』です!

この曲をご紹介するにあたって、プリンスのことを改めて調べました。はっきり言ってこの人のヴィジュアル含め歌詞の内容等、セクシー一辺倒で暑苦しいなあと。紫の城に百人の女たちと住み、自らを象徴として名を持たない。マスコミの気を引きたいだけのパフォーマーだと敬遠してました。でもプロのアーティストからも根強くリスペクトされているのはなぜ? とずっと思っていました。彼は自分でも消化しきれないほどの有り余る才能を持っていたんですね。基本的な楽器全てを演奏でき、他者への提供も含めて作った曲の数1,000以上。『マニック・マンデー』がプリンス提供曲だというのも最近知りました。ザ・ローリング・ストーンズの前座でブーイングに遭いトイレで1人涙したり、昔からのファンが家庭を持つ歳になってきたことからセクシャル路線を封印したり、音楽誌の選んだ史上最も❝過小評価❞されているギタリスト部門で第1位(!)になるなど、天才が故・前衛が故に活動に際して困難も多々あったようです。そう思って改めてこの曲を聴いているとプリンスの常人には到底理解しきれない苦悩の叫びにも聴こえてきます。

前述のストーンズ前座時代にブーイングを浴びて泣いていた話、楽屋に顔を出しに来たデヴィット・ボウイがその様子を見て自身のツアーでは前座を設けないことにしたという後日談もあって、なんか泣けます。何の前触れもなく突然薬物中毒で亡くなってしまったプリンス、彼から見て今のヴァーチャルな時代はどう映るんでしょうか、まだまだ彼の世界観に追いついてないかも知れないですね、Check It Out!

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