毎日寒い日が続きますね! お正月気分もすっかり抜けたと思ったら、ちまたではもうバレンタインやら恵方巻やら。皆さん商魂たくましいです(^_^;)。冬はイベント目白押しの季節で、それは結構な事ですがもっと冬の静けさを愉しむのもいいのでは? キーンと凍え切って静寂に包まれた真冬の早朝に、日課のウォーキングをしていてふとこの曲を思い出しました。というわけで本日ご紹介するのはザ・スクリプトの『ザ・マン・フー・キャント・ビー・ムーヴド ~ うごかぬ想い』です!
ザ・スクリプトはアイルランドのダブリンから生まれた男性3人組オルタナティブ・ロックバンド。幼馴染同士であるリードボーカルのダニエル・オドナヒューとギターのマーク・シーハンはアメリカへ渡り、曲作りやプロデュース業にたずさわるうちに頭角を現し始めます。のちにドラムのグレン・パワーがバンドに加入し3人体制となり拠点を英国へ。2008年に鮮烈デビューすると瞬く間に欧州圏で人気爆発。ダブリン出身の先輩にあたるU2や、ポール・マッカートニー、テイク・ザットなど錚々たるアーティスト陣のサポート・バンドとしてライヴでの評価も高まり知名度はうなぎ上り。わずか数年の間に世界63か所を巡るツアー敢行、2000万枚以上のレコードセールスなど押しも押されぬビッグバンドに成長しました。メロディラインがとても綺麗で歌詞がどこか心に残る繊細さを持ったザ・スクリプト。彼らにはもっと売れた曲が他にありますが私はこの『ザ・マン・フー・キャント・ビー・ムーヴド ~ うごかぬ想い』がイチ押し。彼女にフラれた、だけどもしかしたら気が変わるかも知れない。僕に会いに戻って来るかも知れない。もしそうなら初めて会ったこの街角に絶対来る。だから僕はここから動かない。寝袋で籠城して君の写真とボール紙を掲げ「この子見かけたら ❝ 僕はここだ ❞ って伝えて」・・・はあ!? アタマおかしいんか!? いや実際おかしいんだろうね恋とはそういうものかも。声かけるとすれば「ま、気の済むまで」しかない(笑)。こういう可哀想な未練のこじれ方って、前にも書いたけど男子の方が多いよね(^_^;)。僕が有名になっちゃってニュースで流れたら君はきっと走って来る、っていやいやいや来ないし(笑)。何かもぉ、どうしようもないなこやつは!!
究極の失恋ソング、ではありますがどことなく冬の空気をこの曲には感じます。本気で冬に外で寝たら凍っちゃいますが(-_-;)。もしかしてこの曲の主人公は、彼女が戻ることなんてないのを自分で分かっているのでは。そんな道化のような切なさが、凛と澄んだ冬の外気とよく合うと思いご紹介しました。そして2023年4月14日、ギタリストのマーク・シーハンが短い闘病生活の末、46歳で永眠されました。もうこの美しいギターイントロをライヴで聴けないと思うと寂しいかぎりです・・・Check It Out!

ザ・スクリプト / ザ・スクリプト(通常プライス盤) [CD]
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