前にも書きましたがまぁ私・Sionがトシだからなのか(たぶんそう)、今ラジオでもMTVでもビビッとくる曲、なかなか無い・・・かつて村上春樹氏が「80年代はくだらない音楽のオンパレード」みたいなことを書いてました。私たちアラフィフにとっての80年代は黄金期だけど、やっぱりみんな、若い頃自分がどっぷり音楽に浸かってた時代が一番良い時代と思ってて、後になるほど何だかなぁ・・・とズレを感じてしまう。音楽自体も変化していってるけど自分の感受性だって変わるし。じゃあ昔の曲ばっかり繰り返し聴くんかい!ってなるけど私はまだ抗いますよ(笑)。今流行りの中でも「いい」と思える曲を見つける!というわけで本日ご紹介するのは、ベイリー・ジマーマンの『ウェア・イット・エンズ』です!
ベイリー・ジマーマンは米イリノイ州生まれのカントリー・シンガー。TikTokでバズッたのを機に2021年『Never Comin’ Home』でデビュー。キャリアこそまだ浅いですが、カントリーにロックテイストが色濃く溢れ、その歌声もなんともワイルドなベイリー。この『ウェア・イット・エンズ』は、MV見てもらっても分かるように、そんなに? ってくらいはっきりと恋人と訣別する歌。
「お前を失うことはないと思ってた 俺の望みはお前に愛されることだけ
元のさやに戻って 2度目のチャンスをくれてやっただろう
そうしたらまるで青空の中に浮かぶジェット機みたいに お前の嘘いつわりが白日のもと晒された
俺にも人並みのプライドはあって 二度とあんな目に合うのはごめんだから
ここで終わりってことだ」
まあ、男性で2回目以降も許すって人、あんまりいないでしょうね(笑)。MVの中でも、いくら女性が懇願しても一切聞く耳持たず荷物まとめて出ていくベイリー。理由が女性の浮気なのか何なのか? はっきりしませんが、とにかくバッサリ断ち切る決意がすごい。彼の独特なワイルドボイスによってよりロック感も増し増しに。一応カントリーに分類される彼ですが、いわゆる田舎臭さみたいなのはナシ。今、重鎮から新人まで、様々な分野のアーティストが全体的にカントリーに傾倒してて、これも大きな流行の波なのかなと。久々に骨があって、声も良くカッコいい曲を作るアーティストが出たなー!って感じです。まだ若干の25歳。ベンソン・ブーンらと並んで今後も目が離せない注目株ですよー! Check It Out!

輸入盤 BAILEY ZIMMERMAN / LEAVE THE LIGHT ON [CD]